血管外科

概要・特色

血管外科では動脈瘤、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症、バージャー病など)、急性動脈閉塞症、下肢静脈瘤、深部静脈血栓症、リンパ浮腫などの診療を行います。保存的治療から、カテーテル治療、外科手術まで、病気の状態に応じた治療を行います。

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは、下肢の浅い部位に存在する静脈の逆流防止弁が壊れたために、下肢表面の静脈が瘤(こぶ)状に膨れたものです。美容的な問題、足のだるさ、こむら返り、むくみなどのほか、下腿の色素沈着や潰瘍(皮膚がえぐれる)などの症状が出ることがあります。根治性の高い治療として手術治療があり、当院ではレーザー機器による血管内焼灼術が可能です。下肢静脈瘤の程度や患者さんの希望に応じて圧迫療法や硬化療法、ストリッピング手術なども行います。

下肢閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)

動脈硬化が進むことで下肢の動脈血流が低下するため、間欠性跛行(かんけつせいはこう:歩くとふくらはぎや太ももが痛くなり、休むと痛みが改善する)、足の安静時痛、足の潰瘍、壊死などといった症状が出ることがあります。間欠性跛行の場合には、まずは運動療法、薬物療法を行い、それでも症状が改善しない場合や著しく日常生活に支障がある場合には血行再建術を行います。一方、重症虚血肢は下肢切断の危険が非常に高く、血行再建術が第一選択となります。血行再建術には外科手術(バイパス手術など)と血管内治療(カテーテル治療)があります。血流障害の原因となっている動脈の部位や程度により治療法を検討します。

血管外科診療実績(2021年度)

動脈疾患

外科手術 23件

血管内治療 23件

下肢静脈瘤

外科手術 23件

硬貨療法 16件

バスキュラーアクセス手術

シャント増設 48件

経皮的シャント拡張術 3件

中心静脈ポート植込術 10件
足趾切断術 3件

外来担当表

診療科 受付時間
(第2・4休診)
外科(一般外来) 8:30〜
11:30
出津明仁
(血管)
出津明仁
(血管)

医師紹介

出津 明仁(いでつ あきひと)

  • 血管外科部長
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 三学会構成心臓血管外科専門医認定機構
           心臓血管外科専門医・心臓血管外科修練指導者
  • 日本脈管学会 脈管専門医
  • 血管内治療医(日本血管外科学会認定)
  • 臨床研修指導医
  • 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医・指導医
  • 腹部大動脈ステントグラフト実施医
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施医